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新築住宅価格の推移
近年、建築費の高騰で新築の価格が上昇し、数年前までは考えられないほどの価格になってきています。高い、高い、というイメージはあるのですが、実際どの程度上がっているのか、データをまとめてみました。
1) 静岡県東部:ここ10年の「標準的建築費(坪当たり)」推移(年次:2015→2024)
下は県の公表資料(「静岡県内 標準的建築費の推移」)中の 「② 東部地区(①の地域以外)」 行をそのまま拾ったものです(単位:万円/坪)。出典は静岡県建設技術センターのPDF。shizuoka-takken.or.jp
| 年(和暦/西暦) | 坪単価(円) | 坪単価(万円) |
|---|---|---|
| 2015 (H27) | 525,000 | 52.5 |
| 2016 (H28) | 528,000 | 52.8 |
| 2017 (H29) | 529,000 | 52.9 |
| 2018 (H30) | 536,000 | 53.6 |
| 2019 (R1 / 2019) | 539,000 | 53.9 |
| 2020 (R2) | 546,000 | 54.6 |
| 2021 (R3) | 562,000 | 56.2 |
| 2022 (R4) | 639,000 | 63.9 |
| 2023 (R5) | 659,000 | 65.9 |
| 2024 (R6) | 675,000 | 67.5 |
ポイントまとめ
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2015〜2021年まではおおむね52〜56万円/坪で横ばい〜緩やかな上昇。
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2022年以降に急上昇(資材・人件費・物流コスト等の影響で上昇)し、2024年は約67.5万円/坪に到達しています。
(上表の数値は県の「標準的建築費(円/㎡/坪)」表をそのまま参照しています。)shizuoka-takken.or.jp
2) 「大手住宅メーカー」と「地方工務店/ローコストビルダー」の坪単価比較(概算レンジ)
※以下は 公表情報・業界まとめサイト・ポータル(SUUMO 等)に基づく目安レンジ です。坪単価の定義(本体工事のみか、付帯工事を含むか/仕様や断熱・耐震性能、開口部や外装、設備、仕様グレード、地盤改良の有無など)で大きく変わるため、あくまで「比較目安」としてご覧ください。公益財団法人 岡山県スポーツ協会+2大工が教える失敗しない家づくり+2
| 区分 | 想定される坪単価レンジ(目安) | 備考(何が含まれやすいか/特徴) |
|---|---|---|
| 大手ハウスメーカー(積水・大和・住友林業 等、ハイエンド含む) | 約70〜110万円/坪(ミドル〜ハイは85〜110万円/坪等) | 高品質構造・長期保証・大規模な工場生産、設備標準が高い。オプションでさらに上がる。業界ランキング系の集計でもミドル〜ハイ帯に位置付けられる。公益財団法人 岡山県スポーツ協会+1 |
| 中堅〜地域で名のある工務店 | 約50〜80万円/坪 | 設計の自由度高め。材料は選べるが、仕様によりレンジ幅大。地域の材料・人件費に左右される。富士市・富士宮市の注文住宅は住宅工房アリアンス〖公式〗 |
| ローコスト系・弱小ビルダー(規格住宅・ローコスト工務店) | 約40〜65万円/坪 | 企画・規格化でコストダウン。自由度が低い場合が多い。SUUMO等の地域検索でローコスト帯が確認できる。SUUMO |
現地(東部)での実勢感:地域的には「富士・富士宮など東部の一部は県内で比較的坪単価が低め」という調査コメントもあり、同じメーカーでも地域差(地盤、流通、職人確保、需要)が出ます。富士市・富士宮市の注文住宅は住宅工房アリアンス〖公式〗
3) 比較算出方法
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静岡県公表の「標準的建築費(坪/㎡)」を地域(東部)別で取得 → 東部の実数は上表(1)。shizuoka-takken.or.jp
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ハウスメーカー/工務店の坪単価レンジは、業界比較記事・坪単価ランキング一覧(2025年版等)やポータル検索(SUUMO)での「静岡エリアの坪帯」情報を集約してグルーピング(ローコスト/ミドル/ハイ)して目安を作成。個別企業の公表坪単価や比較表を参照。大工が教える失敗しない家づくり+2公益財団法人 岡山県スポーツ協会+2
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注意点:上のレンジは 「目安」。実際は仕様差(断熱グレード、設備仕様、基礎・地盤改良、長期保証、外構、宅地造成、設計料、消費税変動等)で大きく変動します(同一坪単価表示でも本体のみか総額かで差が出る)。フラット35等の住宅ローン利用者調査など別資料では県別平均建設費も示されています(参考)。r-plus-house.com


