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ホームインスペクション
こんにちは、髙橋です。
先日、沼津市の中古住宅を検討中のお客様から
「この物件を買うべきかどうか、どのくらい手を入れたらいいのか、悩んでいます。建物の状況を髙橋さんの目で見て、アドバイスが欲しい!」
というリクエストを受けましたので、物件調査に行ってまいりました。
物件は築後40年以上経っている木造住宅。建築士として半端な調査はできないと思い、ホームインスペクションの道具を一式担いで調査に伺いました。
ホームインスペクションというのは建物の健康診断のようなものです。非破壊検査のため厳密な検査ができるわけではありませんが、有資格者が基準に沿って調査することで、建物に不具合がある可能性をいち早く発見することができます。
ちなみにホームインスペクションを行うホームインスペクターは民間資格で、公的資格のほうは既存住宅状況調査技術者という非常に覚えづらい名称です。どちらの資格も持ってはいるのですが、ホームインスペクションのほうが説明しやすいのでこちらの名称を使うことが多いです。。。
調査を行ったところ、壁の傾きやひび割れについて基準値を超える不具合が発見されました。これが即、構造の欠陥や雨漏りにつながるわけではありませんが、その可能性も考えうるということをお伝えさせて頂きました。
確かにこの物件は古い分、価格が安かったので、どこまでリスクを取って良いものかとお客様を大変悩ませる結果になってしまいました。家の傾きまで補修しようとするとそれだけで数百万円のコストがかかりますので、そのリスクを避けたいとなると他の物件を探したほうが安く上がります。相場というのはこうやって形成されていくのだな、としみじみ思います。
まだお客様の結論は出ていないのですが、納得のいくご決断ができるよう、これからも情報を提供してサポートしていきたいと思います。